[ゆくえしれず]

Written by 日高ミユウ

車がゆっくりと僕の家につける
もう五日間帰らない
何も問題は無いさ

人まねに明け暮れるあの子も
一度として輝いちゃなかったんだ
曖昧な言葉があの子を許す
全て許してくれる色彩さ

ああもうどんなだったか
あの頃は酷く愛しかったんだ
今から誰もが他人のつもり
目を合わせぬよう下を向き歩く

車がゆっくりとあたしの背につける
もう八日間帰らない
何か問題はあるの
皮肉も晴れた空があたしを睨む
遠くまで着てみたけど
振り返ることも無く 

車がゆっくりと君の後をつける
もう十日間帰らない
何も問題は無いよ

ためらいも無い戸惑いも無い
いつも変らず思いつきなんだ
孤独が落ち着くなんて強がり
いった覚えは無かったよ

車がゆっくりと僕の家に着ける
もういつまでも帰らない
何も問題は無いさ